学術交流ほか
第8回 PCMワークショップ
第10回 学術協定校との交流
第13回 途上国の病気
第14回 欧州の授業評価
PCMワークショップ
第7回の授業では、ゲスト講師として三好崇弘さんをお招きしPCM(Project Cycle Management)の手法を学ぶとともに、実際にパラグアイの社会課題を事例として実践的な練習も行いました。PCMとは、開発援助などで現地の抱えている問題の解決法を考える時に有効な手法です。今回、私たちは、パラグアイの伝統工芸品ニャンドティとスラム(カテウラ地区)を取りあげ、諸課題について①関係者分析、②問題分析、③目的分析、④プロジェクト分析、⑤ロジックモデルの順番で分析を行いました。新型コロナウイルス感染症の影響で授業が遠隔開催であったことからMiroというアプリ(右図)を用い、オンライン上でホワイトボードに自分たちの意見を書き、付箋を貼ってグループ内で意見の共有を行いました。また、それぞれの分析の中でより細かくカテゴリーに分けて意見を出し合い、カテゴリー分けされた様々な事象の関連性を整理していくことから問題へのアプローチの考え方の基礎を学びました。
学術協定校との交流
第10回の授業では、藤掛スタジオで行われているパラグアイ渡航を経験された学部3年生の皆川華野さん(都市科学部都市社会共生学科3年)にお話を伺いました。パラグアイにある大学の学生との交流や、そこで行った発表の内容について、またそこで得た経験について話していただきました。スペイン語で行われる発表のため準備や発表の苦労があったこと、またそうした経験によって起こった自分の中での変化や発見についてお話を聞きました。今後、パラグアイ渡航を考えている人にとってはもちろんのこと、違う言語・文化を持つ人たちとの間でどのように自分の意見を伝えていけばよいのかなど、参考になる多くのアドバイスをいただくことができました。
途上国の病気
第13回の授業では、伊藤慎芳医師をお招きし、途上国で注意すべき病気とその予防法、対処法について教えていただきました。『パラグアイ事情』の授業をとっている人の中には、藤掛スタジオで行っているパラグアイ渡航への参加を考えている学生も多いため、今回は渡航に向けた準備としてもとても大事な授業でした。
欧州の授業評価
第14回の授業では、スペイン、コンプルテンサ・デ・マドリッド大学のホセ・ホセ教授をお招きしました。授業では、宗主国であったスペインと植民地であったパラグアイの関係に加え、現在の両国の大学における教員の育成について学びました。パラグアイでは教育面においても改善の余地がありますが、学校に通える子どもの数を増やすのみならず教員の質をあげるための取り組みも行われていること、そのための教員育成プログラムや教育者の評価を、スペインの支援を受け取り入れていることを学びました。